朝礼講話

病院長 髙尾尊身

4月朝礼講話

―新たな出発!大切なことを考えてみようー

おはようございます!
4月は日本人にとって格別な日だと思います。桜の花、惜別(別れ)、出発(始まり)、移動、新年度、新入生などの言葉が浮かびます。とくに、新入職として今日から私たちの仲間になる方々にお祝いを申し上げることを大変嬉しく思います。


御承知の様に、長年に渡り種子島の医療を支えてきた「田上病院」から「種子島医療センター」へバトンタッチして新たな出発が始まりました。数か月前から準備してきた職員の皆様、本当にご苦労様でした。あなたたちのお蔭でスムースなスタートがきれました。

熊毛医療圏の地域医療あるいは離島医療のさらなる推進と向上を目指すことが、これまで以上に私たちには期待されています。中心的な医療機関として、とくに高齢者への対応には医療機能の適正化とその多様性が求められています。高齢者を医療、介護、福祉、在宅等の多方面から地域で支える取り組みは極めて大切なことです。また、住民の安心・安全のために救急医療の充実はたゆまず推進しなければなりません。

我が国では、二人に一人が「がん」に罹患します!
この4月からは「地域がん診療病院」の認定を受けました。この2年間でがん診療に必要な条件すべてをクリアした結果です。がんの早期診断(消化器内視鏡検査の向上と高度性能CTによる早期がん発見)と早期治療(内視鏡治療、低侵襲性腹腔鏡下手術など)、新しいがん化学療法の取り組みを行っています。さらには緩和医療、がんリハビリテーションやがんサロンを活用してがん患者様と伴に生活向上を目指します。

私はこの病院に赴任して2年が経過しました。一つ残念なことがあります。それは、診断はこの病院でされたにもかかわらず、手術となると鹿児島市の病院へ行ってしまう患者さんが多いことです。すなわち、この病院の機能やレベルが思ったほど島民に浸透していないこと。患者視点から何となく信頼性に欠けているのではないか、などと思っています。

そこで、職員皆様にお願いがあります!
「信頼される病院」を目指すには、それぞれの部署と各職員がプロフェッショナルであるべきです。患者さんは弱い立場です。気持ちも沈みがちです。その患者さんを勇気づけることは私たちの大切な使命です。職務中には個人的な「おしゃべり」をひかえて頂きたいと思います。緊張感を持って職務にあたって欲しいと思います。それが、プロフェッショナルの基本です。それが患者さん方に信頼感を与えるのです。

なぜこの様なことを皆さんに頼むかというと、この2年間で患者さんからの投書でこのことが最も多いのです。この病院にはレベルの高い医療スタッフが集まっています。押し寄せる患者さんに対してドクターは懸命に診療を行っています。まわりが如何にサポートしていくか、患者さんとのコミニュケーションをとっていけるか、折角、良い診療をしているのにそのようなことで信頼を失うのは残念なことです。

もう一つ大切なこと!それは、「思いやり」です。相手の思いに配慮することは、やはりプロフェッショナルの心得のひとつです。私どもが普段の職務の中で、患者さんや職場の同僚へチョット気を配ることで病院の雰囲気が変わります。

種子島医療センターの新たな出発に難しいことは必要ではなく、患者さんや同僚、仲間に思いやりを示すこと、プロフェッショナルを意識することからすべてが始まると思います。